カードローンの返済方式を理解しておこう!

知っておけば得をする?消費者金融や銀行カードローンの返済方法

借りたお金の返済方法といえば、いちばん最初に思いつくのは分割払いではないでしょうか。10万円を10回払いで返すなら、毎月の返済は1万円、といった方式です。しかし、現在の消費者金融や銀行カードローンの返済方式はリボ払い(リボルビング方式)が主流になっています。

その理由は、毎月の返済金額が少なめで、かつ、その金額がわかりやすいからです。カードローンは限度額の範囲で何度でもお金を借りられるのが強みです。ところが、これを分割払いにしてしまうと厄介なことになります。

借り入れを追加で行うと、当初予定していた分割払いの回数では返済が終わりません。増えた残高に応じて毎月の返済金額を上げないと、返済が終わらないのです。しかし、追加借り入れのたびに返済金額が変化するのは面倒です。

いくら払えばいいのか把握しにくいうえ、借り入れのたびに返済計画を練り直さないといけません。うっかりして延滞を起こしてしまう、なんてことも起こりやすくなります。そこで、カードローンに適した返済方式として採用されたのがリボ払いです。

リボ払いであれば、追加で借り入れをしても原則として毎月の返済金額は変化しません。返済額が一定なのでどれだけ返済すればいいかわかりやすく、カードローンを利用しやすいのです。

リボ払いの返済方式について知ろう!

わたしたちはリボ払いと一括りにしていますが、実はリボ払いにはたくさんの種類があったりします。例えば、「借入時残高スライド元利定額リボルビング方式」といった具合になります。いきなりこんな長いワードを出されても知らない人はちんぷんかんぷんでしょう。

この長い専門用語は分解すると理解しやすくなります。

このワードは分解すると「借入時」+「残高スライド」+「元利」+「定額」+「リボルビング方式」となります。

「元利」や「定額」などの方式にはそれぞれ特徴があり、その特徴が組み合わさってひとつの返済方式になっているのです。各パーツの特徴を知っていれば、その返済方式にどういう長所や短所があるのかも簡単にわかります。

このパーツの種類としては

  • 「元利」と「元金」
  • 「定額」と「定率」
  • 「残高スライド返済方式」と「借入時残高スライド返済方式」

などの方式があります。どちらかひとつが選ばれて、返済方式として構成されます。

先ほどと異なる組み合わせ例を挙げると、「残高スライド元金定率リボルビング方式」といった感じになります。なぜ返済方式の特徴を知っておくべきなのか。それはカードローンによっては複数の返済方式からひとつを選択できる場合があるからです。

自分に合った方法を選べば、それだけ返済もスムーズに進みます。また、リボ払いには毎月の返済が一定だというメリットがある代わりに、返済が長引きやすいというデメリットもあります。返済が長引くと支払う利息も増えるので損をしてしまうのです。

返済方式の特徴を知ることで、返済が早い方式を選ぶこともできます。

「元利」と「元金」の違い

では、まず「元利」方式と「元金」方式の違いについて見ていきましょう。このふたつの方式の違いは、毎月の返済金額に利息を含んでいるか、いないかの違いです。リボ払いでは毎月の返済金額が一定です。そして元利方式だとこの一定の金額には既に利息が含まれています。

よって、毎月の返済で減っていく残高の額は、返済金額から利息を引いた金額となります。まず、利息を支払ってから、残りが残高に充当されると考えてもよいでしょう。

1000円の返済で利息が50円だとすると、50円の利息がまず支払われ、残高の減る金額は950円になります。この元利方式では毎月の返済額は低めですが、支払いが長引く欠点があります。

一方、元金方式では、毎月返済すると決められている金額に利息は含まれていません。よって、毎月の支払いは、返済額に利息を足した金額となります。1000円の返済で利息が50円だとすると、支払わなければならない金額は1050円になります。

元利方式にくらべて支払金額は50円増えてしまいますが、残高は50円多い1000円減ることになります。早めに残高が減るので返済が早く終わり、支払う利息は最終的に元利方式よりも少なくなります。

毎月の返済金額は増えるが、返済が早く終わるのが元金方式のメリットです。

「定額」と「定率」の違い

次は「定額」と「定率」の違いについてです。このふたつは返済金額のベースを決める大事な要素です。まず定額方式は、毎月の返済額を金額で指定します。借りている金額に応じて、毎月1万円、2万円というふうに返済額が指定されるのです。

定額という名前の通り、毎月の返済金額は変化しません。ずっと同じ金額で返済を続けていくことになります。返済しなければならない金額が指定されていて変化しないので、わかりやすい上に返済が早めに終わるという特徴があります。

定額方式が決まった金額で返済をする方法であるのに対し、定率方式は毎月決まった割合で返済をしていく方式です。残高に一定の率をかけて返済金額を計算し、それを毎月支払っていきます。この方式の特徴は、毎月返済金額が減っていくことです。

100万円を借り、10%の定率方式で返済するとしましょう。初月の支払いは100万円の10%なので10万円。残高は90万円になります。2ヶ月目の返済は90万円の10%で9万円となり、初月より1万円減ります。

こうやって返済が進み、残高が減ると毎月の返済金額は減っていきます。返済がどんどん楽になる反面、定額方式よりも返済が長引きやすく、利息の支払いでは損をすることがあります。

また、理論上は永遠に返済が終わらないので、1000円未満の残高は返済の必要がない無利息残高として処理されます。

残高スライド方式とは

ここまで読んで、定額方式における「返済額は毎月一定」という言葉に疑問を感じた人がおられるかもしれません。実際にはカードローンの毎月の返済金額は、定額方式であっても変化することがあるからです。その変化の理由は「残高スライド方式」が採用されているからです。

残高スライド方式は、毎月の返済金額が残高に応じてスライドする、というシステムです。

残高が1万円~10万円の間はいくら、10万円~50万円のあいだはいくら、というように、残高をクラス分けして同じクラスの間なら返済金額は一定、クラスが変われば返済金額もそちらにスライドする、というしくみになっています。

カードローンやクレジットカード払いなどで広く採用されている方式です。この残高スライド方式。残高が少なければ毎月の返済金額も小さいクラスにスライドするため、完全に返済を終えるまでの期間が長くなる、という特徴があります。

これはつまり、利息の支払いが多くなってしまうということです。毎月の返済が楽であるメリットと利息の支払いが増えるということは、裏表の関係なのです。このデメリットを解消するために生まれたのが、借入時残高スライド方式です。

この方式では、毎月の返済金額は借り入れをしたときの残高に応じて決定され、固定されます。返済が進んでも毎月の返済金額は減らず、完済までの期間は早くなります。そして、追加で借り入れが行われたときのみ、残高に応じて毎月の返済金額が変化します。

これも次の借り入れがあるまで毎月の返済金額は変化しません。追加の借り入れがなければ完済までこのままです。

返済方式を組み合わせてみる 基本編

ここまで返済方式の各パーツの特徴について見てきました。そこで、ここからはより具体的にパーツを組み合わせ、ひとつの返済方式にした上でどのような特徴があるかを見ていきましょう。

まず、カードローンの返済方式としてもっともオーソドックスであろうと思われる「元利定額リボルビング方式」です。この方式はまず、定額方式であるので、毎月の返済金額は金額で指定され変化しません。ずっと同じ金額を返済していくことになります。

そして、元利方式がプラスされていますから、決定された返済金額には利息が含まれています。つまり、返済のときには最初に利息が差し引かれ、残りの金額が残高から差し引かれることになります。この元利定額リボルビング方式。

毎月の返済金額が一定なので、わかりやすく返済計画が立てやすいというメリットがあります。また、返済金額に利息はすでに含まれているので、毎月支払わなければならない金額は少し低めで楽になります。一方でデメリットもあります。

毎月の返済金額が少ないということは返済が長引きやすいということ。利息面では不利な方式です。さらに、利息を差し引いた後に残高から差し引かれるので、毎月いくら返済できているのか把握しづらく、返済の見通しが立ちにくい一面もあります。

元金定額リボルビング方式だとどうなる?

ではよく似た名前の「元金定額リボルビング方式」ではどうなるでしょうか。前の方式との違いは「元金」です。先ほどは「元利」方式であったものが、今回は「元金」方式が採用されています。まず、返済金額の決定は先ほどと同じである定額方式。一定の金額による指定となります。

この金額を毎月返済してきます。今回違うのは元金方式であるということ。決定された毎月の返済金額には利息は含まれていません。決定された毎月の返済金額に利息をさらにプラスして支払いをすることになります。

この方式のメリットは、利息をプラスして支払うぶんだけ返済が早く進むということです。完済までの期間が短くなるので、支払う利息を節約することができます。

また、毎月残高がいくら減るのか把握しやすいので、あとどれくらいで返済が終わるのかわかりやすいというメリットもあります。この方式のデメリットは、毎月の支払金額に利息を上乗せしなければならないという点に尽きます。

返済金額が利息分だけ多めになってしまうので、先ほどの「元利定額リボルビング方式」よりも毎月の返済金額は増えることになります。また、返済金額は利息を上乗せするので、キリのいい金額にはなりません。

きちんと利息ぶんも計算した上で、返済金額を把握しなければならないという面倒さもあります。

返済方式を組み合わせてみる 応用編

「元利定額リボルビング方式」と「元金定額リボルビング方式」について、どのような違いがあるかを説明しましたが、実際のカードローンの返済方式では、これらに残高スライド方式がプラスされていることがほとんどです。追加で借り入れをしていくと残高は増えていきます。

そして特に定額方式の場合、追加で行われた借り入れに見合った返済金額にしていかないと返済がいつまでも終わりません。そこで残高スライド方式を組み合わせ、返済金額の一定性を保ちながら、残高の大きさによって返済金額をスライドさせていくのです。

残高スライド方式がプラスされると、先ほど説明した「元金定額リボルビング方式」や「元金定額リボルビング方式」の特徴はどうなるのでしょうか。

残高スライド方式の特徴は、返済が進むと毎月の返済額が低いクラスにスライドし、返済が楽になる反面、完済まで時間がかかりやすい、というものでした。残高スライド方式が組み合わさると、この特徴もそのままプラスされます。

「残高スライド元利定額リボルビング方式」では、もともと楽だった返済がさらに楽になる反面、返済期間はさらに長くなります。

「残高スライド元金定額リボルビング方式」では、残高スライド方式がプラスされたぶんだけ、毎月の支払いが楽になり、返済に時間がかかるようになります。一方で、借入時残高スライド方式がプラスされた場合は、元の特徴に変化はありません。

借入時残高スライド方式は返済が進んでも返済金額はそのままだからです。追加で借り入れをした時にだけ、毎月の返済金額が変化します。

ちょっと特殊な残高スライド定率方式

ほとんど採用されていないのですが、少し理解しにくいのが残高スライド方式と定率方式を組み合わせた返済方式です。定率方式は残高に一定の率をかけて、毎月の返済金額を決定していくという方式でした。

率は一定ですが残高が減っていくので、毎月の返済金額は減り続けていくというしくみです。残高スライド方式と同じように返済金額が減っていくので、返済が楽になっていく反面、完済までが長引きやすいという共通した欠点もあります。

この定率方式を残高スライド方式と組み合わせた場合はどうなるでしょうか。定額方式と残高スライド方式の組み合わせの場合、一定である返済金額が残高のクラスに合わせてスライドしていく、というかたちになっていました。

そして、定率方式と残高スライド方式を組み合わせた場合、スライドしていくのは金額ではなく、残高にかける率のほうになります。

残高が50万円~100万円のときの率は10%、10万円~50万円のときは5%、というように、残高が減るとそれにかけられる率も減っていくのです。

両者の特徴は返済額が減っていくということでしたが、その特徴が互いにプラスされることでさらに顕著になっていきます。このふたつを組み合わせた方式では、返済は格段に楽になっていきますが、なかなか返済が終わらない、となるでしょう。

返済方式のまとめ

消費者金融や銀行カードローンの返済方法を選ぶとき、何を基準にすればよいか。それは、毎月の返済額と完済までにかかる期間です。

ここまでいくつかの返済方式を紹介してきましたが、その特徴をまとめると、毎月どれくらい支払って、どれくらいの期間で返済を終えるか、に集約されます。返済金額が多ければ、返済が早く終わって利息がお得。返済金額が少なければ、毎月の支払いは楽だが利息は損。

こうなります。ただ、お金を貸す側としては、できるだけ利息を長く取りたいのが本音です。返済が長引きやすい残高スライド元利定額方式が主流なのもそういった事情があるからなのです。ここでひとつオススメしたいのが追加返済です。

ほとんどのカードローンでは毎月の返済にプラスして、好きな金額をいつでも自由に追加返済できます。追加返済をしたぶんだけ残高は確実に減少するため、完済までの期間は短縮され、利息もそのぶん節約できます。

カードローンを賢く利用するためには、ぜひ活用したい返済手段です。このほか、カードローンの公式サイトなどには返済シミュレーターなども用意されていますから、こうしたツールを利用して、自分の返済計画に合った返済方式を選ぶようにしましょう。