【総ざらえ】おまとめ・借り換えローンのメリット・デメリット

複数社から借金をしている、もしくは1社からだけど結構な金額を借りていて金利が高いと悩まれている方の中にはおまとめ・借り換えローンを検討している人も多数いるのではないでしょうか。おまとめ・借り換えローンには余りあるメリットがありますが、逆にデメリットもあります。おまとめ・借り換えローンでのメリット・デメリットについて徹底検証していきます。

メリット1.支払金利が節約できる

金利が安くなると一言でいうとありがたみがありませんが、おまとめ・借り換えローンでまとめる事ができれば支払金利の総額の節約は如実に表れます。

具体例として、消費者金融4社から50万円ずつ総額200万円、金利18%で借りている人が、①銀行カードローンの中でも比較的金利が高いが審査に通りやすい楽天銀行でおまとめ・借り換え②銀行カードローンの中でも一際金利がリーズナブルとされる住信SBIネット銀行 プレミアムコースでのおまとめ・借り換えをした場合において、総支払額がどの程度違うのか見ていきます。(借入期間は大きな借金額を返すのに一般的とされる5年間、元利均等返済方式で計算していきます。)

①楽天銀行スーパーローンでおまとめ
200万円 金利18%→楽天銀行 6.9%~14.5% ※14.5%の最大値を採用

金利18%  総支払額3,047,220円 月々支払額50,787円

金利14.5% 総支払額2,823,420円 月々支払額47,057円 

節約利息223,800円 月々支払額3,730円

②住信SBIネット銀行Mr.カードローン プレミアムコースでおまとめ

 

200万円 金利18%→住信SBIネット銀行Mr.カードローン プレミアムコース  6.39%~6.99%

金利18%  総支払額3,047,220円 月々支払額50,787円

金利6.99% 総支払額2,375,580円 月々支払額39,593円

節約利息671,640円 月々支払額11,194円

①の楽天銀行のおまとめ・借り換えローンでは5年間で223,800円、月々の支払額は3,730円節約になります。節約にはなっていますが、月あたりで見ると3,730円ですから、労力をかけておまとめを行うべきか迷うところですね

②住信SBIネット銀行Mr.カードローン プレミアムコースでおまとめ・借り換えローンでは5年間で671,640円、月々の支払額は11,194円減少します。これならかなりの節約効果をもたらすのではないでしょうか。

このように、おまとめ・借り換え目的を銀行カードローンで行うと金利が節約されると一言で表せますが、金利の高い会の銀行カードローンと金利の安い上位の銀行カードローンでかなり節約の違いが出てきます。なるべく上位の銀行カードローンでおまとめ・借り換えを行いたいものです。

メリット2. 節約した金利を繰り上げ返済に回せる

おまとめ・借り換えのメリットで大きいのは、金利を節約することによって、節約した金利分を繰り上げ返済に回すことが可能な点です。

前項の住信SBIネット MR.カードローンプレミアムコースを再度例に出すと、

5年間の元利均等返済方式で借り換え

金利18%  総支払額3,047,220円 月々支払額50,787円

金利6.99% 総支払額2,375,580円 月々支払額39,593円

節約利息671,640円 月々支払額11,194円

月々11,194円節約できるのですから、その分を繰り上げ返済に回せば返済期間は5年間もかかりません。

当初の月々支払額通り、50,787円を返済し続けていけば 返済期間は3年9か月、返済金額は2,278,480円まで節約することができます。

当初、消費者金融から借りっぱなしであればトータルで1,047,220円とられていた支払利息が278,480円まで削減し更に返済期間も短縮できるのですから、おまとめ・借り換えローンの効果は絶大と言えます。

メリット3. 返済期日が集中で支払い忘れがなくなる

キャッシングの返済日って、複雑でややこしいと思われる人が多いと思います。消費者金融最大手アコムの返済期日は「35日ごと」「毎月指定期日」「毎月6日の口座振替」の3パターンあります。

「35日ごと」だと返済してから次の35日までの日が返済期日になりますから、この時点で何が何だかよくわかりません。

「毎月指定期日」だと返済期日より15日前に返済した場合、前月の繰り上げ返済扱いになり当月の返済日にもう一度返済しなければいけないといった頭が痛くなるルールになっています。

「毎月6日の口座振替」では銀行口座にお金が残っていれば支払い忘れはありませんが、繰り上げ返済をしなければ何時までたっても残高は減りません。

この複雑な返済方式が3社も4社もあると、どれを返済していたか、していなかったか、全部の所をまわって返済していたつもりが繰り上げ返済扱いになってしまったなど訳が分からなくなる事は間違いないでしょう。

延滞をしてしまうと信用情報機関への通知から、信用状態が悪化してキャッシングカードローンの審査に通りづらくなるという負の連鎖が発生してしまいます。借入先を1社にまとめる事でも十分なメリットが共助できるのです。

メリット4. 1社にまとめる事により他のキャッシングカードローンに通りやすくなる

おまとめ・借り換えローンのメリットの1つに、他のキャッシングカードローンに通りやすくなるという点が挙げられます。

例えば、仮診断を試してみましょう。

生年月日―独身―借入件数―借入総額をいれて診断OKかNGかを見ていくと、

借入総額100万円でも借入件数が5件ならNGがでて、4件であればOKが出る診断システムになっています。

何故年収も入れずに借入件数だけで差をつけるシステムになっているのでしょうか。それは、銀行が借入総額ではなく、借入件数を気にする審査を行っている為だと思います。

借入件数が多いと、月々の最低支払額は当然増えてきます。100万円を残高スライド方式で返す場合、月々の最低支払額は銀行カードローンならおおよそ2万円ですが、20万円ずつ、5社の消費者金融から借りて入れば3万円以上返済しなくてはいけなくなります。

月々の支払いが多すぎてできなくなるのが破たんへの一歩ですので、各銀行カードローン、消費者金融は審査の際に借入総額よりも借入件数に重きを置いた審査を行っています。

おまとめ・借り換えローンで1社にまとめるという事は他のキャッシングカードローンの審査や、より金利の安いカードローンへの審査に通りやすくなるメリットをもたらしてくれます。

デメリット1.余裕ができる事により、新たな借金を行ってしまう

続いてデメリットについても触れたいと思います。デメリットとして挙げられるのが、おまとめ・借り換えローンの効果が大きいがゆえに、おまとめ・借り換えローンを利用すると新たな借金をする余裕が生まれ、結局トータルの借金が増えてしまう事が挙げられます。

総量規制枠150万円の人が消費者金融3社から50万円ずつ借りていて、銀行カードローンでおまとめ・借り換えを行った場合を考えてみましょう。

銀行カードローンの借入残高は150万円で、消費者金融3社には50万円ずつ全てを完済したことになります。では消費者金融3社のキャッシングカードは破棄されるでしょうか?実は消費者金融3社のキャッシングカードはそのままでは破棄されず、何時でもATMに差し込めば使える状態になっています。

意志の弱い人は、銀行カードローンでおまとめ・借り換えができたので月々の支払額が減り、余裕ができたと錯覚してしまう事があります。そして、もう少し借金しても大丈夫かなと思い、せっかく完済したキャッシングカードで再び借金をしてしまい、結果的に借金の総額が最初より増えてしまう事があるのです。

借入金を遊興費に使ってしまう、キャッシングカードをATMに差し入れると残高と表示されるのが貯金の様に思えるという方は危険ですので、おまとめ・借り換えを行ったらすべてのキャッシングカードの解約をして二度と借り入れができないようにしましょう。

デメリット2.返済期間が延びてしまう

おまとめローンの金利は確かに安いのですが、ほとんどの銀行で残高スライド方式を採用している為月々の最低支払額が非常に低く、結果的に支払金額が伸びてしまい、支払額が増えてしまうという事があります。

200万円を消費者金融4社から借りていた場合、消費者金融の場合、最低返済額での返済でも大体80回くらいで完済するように設定されていますが、銀行カードローンはその様な設定がありません。

200万円を14.5%の楽天銀行でおまとめ目的で借り換えたとして返済シミュレーションを回すと、支払い回数は471回、総支払額は6,566,401円ととてつもない金額を返済していることになります。

銀行の最低返済額は残高スライド方式で、残高が150万円超200万円以内なら3万円、100万円超150万円以内なら2万円と残高が減るたびに最低返済額が減り返済スピードが遅くなるため、いつまでたっても返済が終わらない事になります(200万円×14.5%÷12か月=24,166円ですから、3万円の返済だとほとんど金利しか支払っていません)。

楽天銀行の返済方法は預金口座からの自動引き落とししかありませんので、毎月キチンと引き落としされているから返済できていると油断していると、5年くらいたっても全く残高が減っていない事に気づくかもしれません。

デメリット3.そもそも審査に通らない

おまとめローンの最大の欠点として審査が厳しすぎて通らないという事が挙げられます。メリット1で消費者金融4社から200万円を金利18%で借りていた人が、6.99%の銀行カードローンに借り換えるとすごく節約できると申し上げました。しかし、残念な事にはっきり言って消費者金融4社から借入がある人が上位の銀行カードローンに通る可能性は殆どないというのが現状です(年収によっては可能性ありますが、すごく低いです)。

銀行カードローンで借り換える場合、銀行カードローンはおまとめ・借り換え目的であっても目的を加味しません。つまり、消費者金融4社から200万円借りている人は、既存の借入額200万円+新規の借入額200万円のトータル400万円をきちんと返済することができるかとして余力を見られることになります。

加えて、銀行カードローンは借入総額より借入件数に対し審査のウェイトを大きくしている傾向があります。借入件数は正直に言って、4社あれば殆ど通る可能性はなく、3社でも多く、2社でも上位の銀行カードローンは審査に通りにくいです。なるべく審査に通りやすい消費者金融のおまとめローンや、金利が高い代わりに審査が緩そうな下位の銀行カードローンでまとめた後に、上位の銀行カードローンを狙うステップアップ借り換えを行うといいでしょう。

嘘のデメリット おまとめローンを行うと過払い金請求ができない

おまとめローンのデメリットで検索をすると、司法書士サイトに嘘のデメリットとして、おまとめローンを行うと過払い金請求ができないと出てきましたので、この事について触れたいと思います。

結論から言うと、おまとめローンを行っても過払い金請求はできます。むしろ、おまとめローンでまとめて完済してからの方が、後顧の憂い無く過払い金請求ができますので全くデメリットにはなりません。

というのも、消費者金融からの借金を完済前に過払い金請求を行うと、残債が残ってしまった場合、それは利息を再計算した上の支払い条件の変更になりますから『任意整理』扱いとなります(残債が残らなくても、交渉期間中は任意整理と同等の扱い)。『任意整理』を行うと信用情報機関にばっちり記録されますので、5年間借入はできない、普通に返済を続けているキャッシングやクレジットカードも全て停止、場合によっては既存に組んでいる住宅ローンの銀行から連絡が入り、実質自己破産と変わらない状態に陥ります。住宅ローン契約が取り消されるという事はないでしょうが、少なくともより安いプランへの契約の変更はできなくなりますし、教育ローンも組めませんし、奨学金の保証人になることもできませんから今後の人生プランを大きく狂わします。

対して、おまとめローンで完済してから、消費者金融に対して過払い金請求を行えば、それは信用情報機関には一切記録されませんので、不具合は発生しません。

何故司法書士がこのようなデマを流すのでしょうか。おそらくは完済をした後、過払い金請求で交渉をして取り戻すと、貸金業者は一度懐に入れた金を出すのは渋りますので交渉が楽にいかない、加えて裁判になる可能性が高くなる(司法書士は地方裁判所の代理人にはなれない)ため、残債があるうちに過払い金請求という名の任意整理をして欲しいからだと思われます。

完済前の過払い金請求で得られる利益(過払い金が多い人でも10数万円位しかあるわけがありません)が5年間のブラックリスト(その間、教育ローンや銀行のローンも受けられません。)より大きいわけありませんので、このような事を言って過払い金請求を勧誘している法律事務所は殆ど詐欺に近いといっても言い過ぎではないでしょう。『過払い金請求はおまとめ・借り換えで完済できるなら、完済してから行った方がいい』と覚えておいてください。

まとめ

おまとめローンには多くのメリットがあります。デメリットも少しだけありますが、おまとめローンの審査に通りにくい事以外は自分の意思をしっかり持ち、返済計画を守ればデメリットにならない事ばかりです。借金完済のコツはおまとめ・借り換えローンで複数社の借り入れをまとめていき、更に金利が低いところに借り換えていき、最長でも5年くらいを目途に完済するように月々の支払額を決めて返済していくことです。おまとめ・借り換えローンは借金完済において強力な武器になりますので、是非利用してみてください。