審査に通らないと思った人が通った?!銀行の融資担当者が教える意外なケースとは

今回は管理人の知り合いで、現役の銀行融資担当者がいますのでインタビューをしてきました。衝撃的な内容となっていますので是非ご覧ください。

はじめに

過去に私は銀行の融資担当者として数々の審査をしてきました。

銀行系カードローンは必ず消費者金融などが保証会社になり、その保証がつくので、銀行というよりも保証会社の審査となります。

数をこなすと経験則で保証会社の審査の可否は予想できるようになるものですが、時々は私の予想が外れる事もあります。

今回は「審査に通らないと思った人が通った」事例を3点紹介したいと思います。

ケース1.過去に任意整理の経験がある主婦

ある日「カードローンを新しく組みたい」とおっしゃるお客様が来店しました。

借り入れの理由は、「現時点ではお金に困っているわけではないけれど、これから先に何があるかわからないので、いつでも借入できる枠だけ作っておきたい」との事。

パートの主婦で年収は170万円。

特に信用情報に問題がなければ保証会社の審査は通るだろうと思っていましたが、お客様から「今は借金はないけど、実は過去消費者金融相手に任意整理をした経験があるのでブラックリストに載っているかもしれない」という話。

私はこの時点で80%くらいの確率で審査は落ちるだろうと思っていました。

基本的に信用情報に傷がある人は審査に通りません。

早速審査を保証会社に依頼したところ、カードローンが100万円の枠で可決になりました。このお客様が審査に通った理由はいくつかあります。

過去に任意整理の経験があるとはいえ、整理したのは5年以上前である事、しっかりと借入を完済して現在は無借金である事、パートながら、勤続年数は10年と同じ職場で長く働いている事がプラス材料に働いたのでしょう。

ケース2.固定資産税の滞納で、自宅が差し押さえられた経験のある自営業者

自営業のお客様がカードローン100万組みたいと窓口に来店しました。過去に固定資産税を滞納して、自宅が税務署に差し押さえ登記を受けた経験がある方です。

その後、納税して差し押さえは解除できたのですが、当然登記簿謄本にはその履歴が残ってしまいました。

そして現在借入はないものの、預金残高は10万程度。年収は200万程ですがそれも本当かどうかわからないような仕事振りでした。
保証会社はその人の年収が少なく、プラスの材料が少ないと、今度は不動産資産の確認をするため謄本を取る事があります。

謄本を確認して、過去差し押さえの登記があったら審査は通らない確率が高くなってしまうので、おそらく否決かな。と思っていましたが、結果はカードローン50万の枠で可決となりました。

希望の100万には届かなかったものの、ダメ元での審査という事もあって非常に喜ばれました。

審査に通ったのは現在無借金という事と、年収確認資料が不要な限度額だったために細かい審査ができない事が功を奏した事が大きいと思います。

そのお客様は通常の事業性融資では決算内容が悪いため審査が通らなかった過去があります。

個人事業主の確定申告書というのは保有在庫を資産としてみなしますが、中にはどうやっても売れない不良資産ですら資産に含めています。

そのお客様は不良資産を沢山抱えていたため決算書分析の結果通常の融資を出す事はできませんでしたが、年収証明書不要のカードローンだからこそ、表面上の年収が審査の基準となり審査が通ったのだと思われます。

ケース3.カードローンの借入が多い普通のサラリーマン

普通のサラリーマンの方がカードローンの相談に来ました。

相談の内容は「消費者金融の高金利のカードローンを複数組んでいるために苦しい。銀行系のカードローンを低利で借りて、消費者金融の債務を借換して金利負担を減らしたい」というものでした。

消費癖があり、借入が多い事以外では普通の中堅サラリーマンといった属性でしたが正直借り入れは難しいと思いました。

銀行系カードローンの保証会社は消費者金融の利用がある人を嫌う傾向にあるからです。結果は否決で返ってきました。

この結果に納得がいかなかった私は「再審査依頼書」を保証会社へ送りました。

この「再審査依頼書」とは保証会社の審査結果に銀行が納得いかない場合に審査申込書だけではわからないプラスの材料を記入する事でもう一度それを踏まえた審査をお願いする書類です。

再審査依頼書には今回のカードローンは借入をしたいというよりは、他の金融機関の債務を借換して金利負担を減らすためのものである事、よって借入総額は変わらず利息負担が減るため顧客にとって相応のメリットがある事を説明しました。

例え一回審査に落ちても、担当者が「この人に借りてもらいたい」と思えば、保証会社と再度交渉する事で可決になる場合もあります。

その時は申込書に書いて頂いた内容より突っ込んだ内容をお客様に聞かなければなりません。

終わりに

最後に人口減少・中小企業の廃業が進み、日本の金融機関は貸出先の確保に追われています。その結果、審査の基準が年々甘くなっています。

特に個人向けローンというのは、各金融機関が力を入れいてる分野なので支店や本部に大きな数字目標があり、基本的には「借りて下さい」というスタンスとなっています。

そんな情勢ですので、自分の属性や信用情報に自信がない人でも以前と比べて、格段に審査が通りやすくなっていますので、お金の入用で悩んだらまず銀行に相談に行きましょう。

担当者もカードローンの件数のノルマがあるためできれば審査を通したいはずです。