消費者金融の審査の厳しさまとめ【銀行との比較】

銀行カードローンの審査は厳しいというのは常識になって来ましたが、消費者金融の審査は如何なのでしょうか。ここでは個人金融の元祖と呼ばれる消費者金融業の審査についてお話ししていきます。

消費者金融は大手三社とその他に分かれる

消費者金融業界は貸金業法改正に伴い、劇的な変貌を遂げており、現在も業界再編の真っ最中です。改正貸金業法で新規参入障壁が高くなり、既存営業の消費者金融にも純資産の引き上げ(増資ができない資金がない消費者金融は廃業)を義務付けられ、小規模な業者が乱雑していた消費者金融が廃業する事により大手消費者金融に集約されていっています。

改正貸金業法が施行前は、大手消費者金融であっても商売ができなくなり銀行カードローンに全て流れるようになると言われていましたが、消費者金融大手三社、アコム、プロミス、アイフルの貸付残高を見ていると残高は未だに微減程度で留まっており、崩壊するような気配は見せていません。これは資本を積みませない小規模な消費者金融が廃業する事により、その債務を大手消費者金融が取り込んでいく構図ができている為です。

これらの構図から、大手消費者金融三社と中小消費者金融には大きな差ができており、審査の度合いにも影響を及ぼしています。

大手消費者金融と銀行カードローンの違い

銀行カードローンと消費者金融の違いについて解説します。

銀行カードローンと消費者金融の審査の流れの比較

消費者金融と銀行カードローンでは、審査の流れがかなり違います。2つの流れを書きますと、

銀行カードローン

  1. 申込
  2. スコアリング審査
  3. 担当者審査及び在籍確認
  4. 保証会社審査
  5. 信用機関の情報審査
  6. 融資の騰落

消費者金融審査

  1. 申込
  2. スコアリング審査
  3. 担当者審査及び在籍確認
  4. 信用機関の情報審査
  5. 融資の当落

といった流れになります。消費者金融では保証会社を付ける必要がありませんので、その分だけ審査工程が少なくなっています。

消費者金融の審査は早い

最近は銀行カードローンの審査も速くなってきましたが、消費者金融にはまだ追いついていません。銀行カードローンのページで最短30分と広告されていますが、実はこれは少額融資の場合だけに限られています。大きな金額を借りたい場合は銀行内での審査に加えて、保証会社の審査も入念に行われますので如何しても時間がかかる事になってしまいます。

また、審査時間は繁盛期には更に時間がかかる事になり、消費者金融との審査速度の差が開いていきます。

早めの回答が欲しい場合は消費者金融を選択すると良いでしょう。

銀行カードローンと比較した審査の通りやすさ

銀行カードローンの審査で代表的なデータとして、新生銀行レイクのデータを上げたいと思います。新生銀行レイクの新規融資率は33~38パーセントとされており、大手銀行カードローンはそれ以下と言われています。

大手消費者金融三社の新規融資率はおおむね42~49パーセントで推移していますので、客層の違いはありますが消費者金融の方が銀行カードローンと比べ審査は緩いと言えるでしょう。

消費者金融の便利な所、不便な所

ここでは消費者金融の便利な所と不便な所を解説していきます。

消費者金融の便利な部分

  • 審査が早い
  • 上述した様に、保証会社が無く1社の判断ですので、審査結果は格段に速くなります。

  • 土日祝日でも対応
  • 銀行カードローンは土日祝日に申し込んでも、申込自体は受け付けてくれますが、在籍確認等ができない等の理由から休み明けに回されることがあります。また、銀行が提携している保証会社によっては土日に審査をしてくれない場合もあり、審査結果が出ない事もあります。

    その点、消費者金融の審査はワンストップですので、土日でも無人契約機ならカードが作れ、お金を借りる事ができる等、融通が利く部分が多くあります。

  • 振り込みにも対応してくれる
  • 銀行カードローンでは自行口座以外に振込んでくれない所もありますが、消費者金融であれば何処の口座でも振り込みにも対応してくれます。

  • 審査が通りやすい
  • 消費者金融は銀行カードローンに比べて審査基準が低く、借入がある場合でも審査には通りやすいとされています。中小消費者金融は大手消費者金融に比べて、更に審査に通りやすくなります。信用状態に自信がない人は中小消費者金融に申し込むといいでしょう。

不便な所

  • 金利が高い
  • 消費者金融の金利は法定上限の最大である場合が多い為、長期間の借入をすると銀行カードローンよりもコストが嵩みます。

  • 総量規制に縛られる
  • 例えば年収300万円の人が消費者金融から100万円借りている場合と、同じく年収300万円の人が銀行カードローンから300万円借りている場合、返済能力は前者の方が多くありますが、消費者金融の業態では年収の3分の1を超える貸付は行えませんので、後者にしか融資することができません。この様に総量規制に縛られ歪な形になっている為、消費者金融ではケースによっては返済能力があるのに法定基準を満たさないので借りる事ができない場合があります。

    同様の総量規制の理由で、専業主婦に対する融資は大手消費者金融で取り扱っていません。

  • 収入証明が求められる
  • 消費者金融の場合、法定では50万円を超える貸付、もしくは他社と含め100万円を超える貸付を行う場合は収入証明書の提出が法定で義務付けられています。

    銀行カードローンは義務付けられていませんので、行内規定に定められた時以外は収入証明書を必要としません。

大手消費者金融三社の比較、大手と中小規模消費者金融の比較

ここでは大手消費者金融三社を比較、および中小消費者金融と大手消費者金融について比較していこうと思います。

個人金融業界は、

大手三社は何処が良いか

大手消費者金融三社、アコム、プロミス、アイフルの新規融資率はどこも同じかというと、実は少し差が出てきています。季節で大きく動く事があるものと、この三社の新規融資率は、

アコム 45~49パーセント

プロミス 42~45パーセント

アイフル 44~49パーセント

で推移しています。アコムとアイフルは同じくらいなのに、プロミスは少し新規融資率が低いのが特徴です。

通常この様な差が出るのは、プロミスだけ筋の悪い顧客しか申し込んでいないといった原因も考えられますが、大手消費者金融は大体同じくらいテレビCMや駅や電車での広告を打っており、他の2社に比べて極端に筋が悪い顧客が集まるとは考えにくいです。

この原因ははっきりいった事は内部の人間にしかわかりませんが、プロミスは三井住友銀行グループの100パーセントグループ会社でより厳格な融資体制を求められる(アコムは三菱グループだが100パーセントではない)事や、プロミスは銀行カードローンの保証業務に力を入れている為に本業でとれるリスク許容量が少なくなっているのでは無いかと考えられます。

新規融資率を見れば、消費者金融から借入をしたい時は、余程思い入れがある場合以外ではプロミスを避けて他の2社に申し込んだ方が良いでしょう。

中小消費者金融の審査は大手よりも甘いか

個人金融業界は、

銀行カードローン→クレジットカードキャッシング→大手消費者金融→中小消費者金融

の順にピラミッド構造になっており、下に行くほど信用状態が芳しくない人が中心の顧客基盤で形成されている為、その分だけ審査を緩くせざるを得ないとされています。

中小消費者金融は大手消費者金融と違い、テレビ広告など大きな集客を行う事はできません。訪れる顧客は、銀行カードローンの様に初めて借り入れを行う様な真っさらな状態の人は殆ど居なく、大体は数社から借入を行っている人やクレジットカードのショッピング枠を大きく使っている人等、大手消費者金融で断られた人ばかりです。

その様な決して信用状態の良く無い顧客に対しても、貸付を行わなければ利益は生まれませんから、リスクをとって審査を緩くして通してくれる事は間違いないでしょう。

総量規制に余裕があるのに、銀行カードローンやクレジットカードのショッピング、若しくは利用状態が原因で審査落ちしてそうと自覚のある人は、大手消費者金融よりも中小消費者金融に申し込んだ方が良いでしょう。

正規業者は法定金利を守りますので、実はブランド以外に大手と中小の使い勝手に大きな違いはありません。

消費者金融の審査に落ちる原因と対応策

ここでは消費者金融の審査に落ちる原因について詳しく解説したいと思います。

なにが原因で落ちたか判別する

消費者金融の審査に落ちる原因追求は、別の所に申し込む時にも重要な情報になります。何が原因で審査に落ちたかを聞いても教えてはくれませんが、何処で落ちたかによってあたりをつける事ができます。

消費者金融の審査の流れは上述した様に、

①申込→②スコアリング審査→③担当者審査及び在籍確認→④信用機関の情報審査→⑤融資の当落

の順に行われます。注目したいのは、③で行われる在籍確認です。もし仮に申し込んだ後、会社への在籍確認が行われずにメールで『ご希望に添えませんでした』と言った類の審査結果が来た場合は、②のスコアリング審査に落ちた事になります。

スコアリング審査に落ちる原因は、『借入件数過多』『借入額過多』『年収が低い、職業が不安定』『職歴短い』『居住年数が無い』等の『箸にも棒にもかからない』状態であったと推測できます。

そういった場合は借入件数を減らすなど、信用状態を良くする努力する、もしくは大手では無く中小消費者金融に申し込んでみるといいでしょう。

スコアリング審査に通っているのであれば、携帯電話や家の電話に『申し込みありがとうございます。』と言った類の電話がかかって来て(基準を満たしているので携帯電話が正しく登録されている事を確認しています)、職場への在籍確認など次のステップに向けた話がされます。

スコアリング審査通過後に落とされる原因として考えられる事

スコアリング審査は簡易審査とも呼ばれ簡単なものなのですが、合格した場合は各業者の社内水準は満たしており、融資できる状態に貴方の信用状態はあると思われます。しかし、スコアリング審査に通過した後に審査落ちした場合はかなり複雑な事情があると考えられ注意しなければいけません。消費者金融のスコアリング審査通過後に落とされた場合の考えられる例を解説していきます。

  • クレジットカードの分割・リボ払いや住宅ローン等が影響
  • クレジットカードのショッピングや住宅ローンは申込時点で申告していませんので、スコアリング審査での評価は行われておらず、④信用機関の情報審査で貴方の状態を調べた段階で判明します。借入件数や借入額は少なくてもクレジットカードのショッピング使用や住宅ローンが多い場合、返済率が悪くなり、返済力が無いと思われ審査に落ちたりします

  • 申込ブラック
  • 貴方の信用情報機関に何処の業者がアクセスしたのか、審査中なのか、審査落ちなのかは記録として残ります。仮に一社審査を受けて落ちたので、次の所を回る、消費者金融行脚をしようとしても二社目からは最初の会社に落ちた事が筒抜けですので、資金繰りに余裕が無い人と見做さたり、最初の会社が審査落ちした理由があるのだろうと思われ審査に落ちやすくなります。この連鎖は申込ブラックと呼ばれます。

    申込ブラックには、審査を受けてから3ヶ月程度の期間を置いたり、顧客基盤が脆弱な中小消費者金融を狙ってみたりすると解消することがあります。

  • 長期間携帯電話料金を滞納した
  • 携帯電話料金の分割をしている人は要注意なのですが、携帯電話の本体を分割払いするのは割賦販売といって信販会社と契約をしている事になります。

    その料金は毎月の携帯電話料金の支払い時に一緒に払われており、その金額を滞納する事はクレジットカードやキャッシングの滞納をする事と同義になります。

    61日若しくは3ヶ月の滞納をしていると、信用情報機関に異動情報と記録されブラックリストに載った状態になっていますので、5年程度は大半の業者から融資を断られる事になります。

    また長期間延滞しなくても、信用情報機関には2年間、短期延滞の情報が載りますので、審査に落ちる事があります。この状態でも、顧客基盤が脆弱な中小消費者金融の中には融資をしてくれる所があったりします。

  • 他社の利用状態が悪い
  • 信用情報機関に異動情報として記録されていないにしても、返済日に数日遅れるなどの小規模延滞をしていると、利用状態が悪いと見なされます。情報は2年間、指定信用情報機関CICに記録されていますので、情報が消えるまでは審査には通り難くなります。

    この状態で審査に通りたい場合は、指定信用情報機関CICに加盟していない中小消費者金融に申し込む方法が有効です。

  • 信用記録を持っていない
  • 今迄キャッシングはおろかクレジットカードを使用した事の無い人は、クレジットヒストリーを持っていない為に破産者や債務整理者と同じ状態に見え審査に落ちる事があります。

    量販店の限度額の無いクレジットカードを申込、クレジットヒストリーをつける事から始めると良いでしょう。

  • 思わぬブラック情報が付いている
  • ネットの書き込みで、携帯電話の抱き合わせ商法を利用していたら、携帯電話のキャリア変更の時に知らないテザリング契約が残っていて、数十円程度の支払いが未払いになっていた。気付かなくて放置していたら、ブラックリストに載ってしまったといった悲惨な人がいたりします。

    少額の支払いは、コスト面で合わないので引き落としからコンビニ払いに勝手に変えられたり、かといってクレジットカード会社も催促を熱心にしたりしなく、延滞しているのに連絡が無いので放置していたら、信用情報機関にブラックリストとしてついてしまう事があります。

    この様に自覚が無くても思わぬブラックリスト情報がついている事がありますので、心当たり無いのに審査に落ちるときは、指定信用情報機関の信用情報開示をしてみると良いでしょう。

  • 申告内容と違う
  • 申告時の内容と誤差が大きい(借入数一社と申告したのに三社ある)と信用に置けない人と思われ、審査に落ちます。申告は正確にしましょう。

中小消費者金融からも借りられない場合

銀行やクレジットキャッシング→大手消費者金融→中小消費者金融と流れて断られてしまった時についてのお話を、最後の最後どうしても困った時の参考としてお話しします。

借りられないから闇金に申し込んでみてはいけません。ひと昔前の闇金でしたら、浅く広く少額融資をしていたのでが、最近は一人当たりの被害額が大きくなっており、犯罪も凶悪化しており、一度借りたら返すことはまずできません。

中小企業の融資を断られた場合は、クレジットカードのショッピング枠を見直してみるといいでしょう。クレジットカードのキャッシング機能は枠が一杯でも、ショッピング枠は残っている事が多くあります。

残っているショッピング枠を使い、切手シートやゲーム機など換金性の高いものを購入して売却するといった手口が有効です。クレジットカードで買ったものを売却することは、カード会社の規約で禁じられていますが、違法性はありませんので闇金に流れてしまうよりは建設的と思われます。

どうしてもお金に困ってしまった時に覚えておいてください。因みに、クレジットカード枠現金化で有名な新幹線チケットや商品券などの金券の類の現金化はカード会社が大量購入の決済をショップに禁じていますので、行うことができませんので気を付けてください。

いかがでしたでしょうか。消費者金融の審査は銀行カードローンに比べると随分とシンプルで審査速度も速い事が多いです。銀行カードローンが普及していますが、迅速な融資が欲しいときは消費者金融を利用してみるといいのでは無いでしょうか。

また、大手消費者金融に断られた時も、中小消費者金融では間口が広いので通ることがありますので、検討してみてください。