銀行カードローンの審査について

初めての銀行カードローン、どの様な流れで審査されているか不安になりますよね。銀行カードローンはあらゆるキャッシングで最も大きなお金と安い金利でお金を借りることができる代わりに、最も審査が難しいと言われています。カードローンの審査についてお話します。

銀行カードローンの審査の基本

銀行カードローンの審査を受ける場合、審査は銀行と保証会社(アコム、プロミスなど消費者金融大手のシェアが大きい)の2つの審査(銀行の審査の後、保証会社の審査)を受ける必要があります。この2つは、どちらが主導権を握っているのかと言うと、どちらも同じくらいの主導権を握っています。

よく、『保証会社が保証をつけると言えば、銀行は審査の結果乗り気ではなくても、貸し倒れしても損はしないのだから、ウンと言うだろう。』と考える人がいますが、これは少し違います。

確かに保証会社の保証さえ得ていれば銀行は回収不能になるリスクは少なくなり、営利目的で考えれば融資した方が得ではあります。

ただし、銀行は金融庁の監督・金融庁検査(2~3年に1回)を受けているので、銀行カードローンの審査体制に対し保証会社への無責任な丸投げというのは実質許されていません。銀行もまた保証会社と同じくらい神経を尖らせて審査を行っているのが現状の様です。

実際に銀行が加盟している指定信用情報機関はCIC、JICCの他にKSC(保証会社の大手消費者金融はCIC,JICCの2社)になりますので、保証会社が審査し切れていないような情報(KSCの住宅ローン情報など)も見て、審査を行っているものと思われます。

ちなみに、この銀行の審査体制は大手銀行になればなるほど、金融庁検査が厳しくなりますので、銀行カードローンの審査基準に強弱ができる原因(大手銀行よりネット銀行カードローンの方が審査基準は緩いとされる)となっています。

審査に申し込むとどうなるのか

銀行カードローンの審査に申し込むと、『限度額30万円までの審査』と『通常の審査』の2段階形式の運用を行っているところが多く見られます。これは、借りたいと思う金額が少額の場合は『最短30分』で融資したりするなど、顧客の用途によって使い分けてもらうためです。『通常の審査』ですと、勤務先への確認や審査に慎重になりますので、短い時間での融資は中々難しくなるのでしょう。

通常の審査を行う場合の流れは、インターネットで申し込むと、大体の場合

  • 属性を入力
  • 氏名、性別、生年月日、家族構成、配偶者の申し込みを知っているか、銀行口座の有無、住所、住宅の種類、自宅電話番号の有無、勤務先名称、勤務先住所、勤務先電話番号、勤務先業種、勤務先社員数、勤め先の正社員等なのかの雇用形態、入社年月、年収、利用目的

    の入力をします。これらを属性と呼び、この入力した内容を銀行や保証会社は1件1件考えるのではなく、社内システムに自動で取り込み点数化します。この点数化をスコアリングと呼ばれ銀行カードローンやキャッシング全般で使われる、あなたの信用度となります。

  • 仮審査通過
  • 属性をキチンと入力し、スコアリングの点数が足りなければ、大体は無慈悲に『審査に落ちました』のメールが1通届いて終了になります。その場合は年収が少ない、勤続年数が短い、買い入れ先件数や借入額が多い、などの何らかの問題があなたにあったのだと思われます。いわばスコアリングは足きりラインと思うといいでしょう。

    スコアリングで銀行と保証会社両方に切られなかった場合は、仮審査は合格という事になり、本審査に移ります。

  • 本審査
  • 本審査では主に本人確認と入力した属性を本当に正しく申告をしているかのチェックをします。自宅や携帯に電話がかかってきて、勤務先に対しキチンと所属しているのか確認、銀行によっては家の住所や建物で本当に居住実態がありそうか確認を行います。

    入力内容に嘘偽りや変な点が無い事が確認できたら、いよいよ最後に指定信用情報機関にあなたの信用情報を照会して、保証会社と共に審査の当落を決定します(銀行が先に審査結果を出し、その後保証会社が審査結果を出すパターンが一般的)。

    この本審査で銀行及び保証会社からNGがでなければ、いよいよ本人確認書類や借入額によっては収入証明書を送った後にカード発行・融資実行となります。

ちなみに、指定信用情報機関のあなたの情報を洗い直した結果融資できないといった結果になる事は結構あります。

それなら、勤務先に所属確認をする前に、指定信用情報機関の照会を先に終えてくれよと思われるかもしれませんが、実は決まりとして安易な指定情報機関への照会は業界団体のルールで禁じられています(指定信用情報機関の情報を顧客促進に悪用する業者を防ぐ為)。

その為指定信用情報機関への照会は最後、銀行と保証会社の審査が通ってからになります。

自動審査ではどんな点数をつけているのか

日本で始めて自動審査(スコアリングシステム)の仕組みを作り、取り入れた会社は大手消費者金融のプロミス(現SMBCコンシェーマーファイナンス)です。スコアリングシステムは数々の会社が取り入れていますが、大半はこの仕組みの本流か亜流を使ったシステムになっていますので、ある程度点数の付け方に傾向が出てきます。

自動審査(スコアリングシステム)で点数化される属性は、

  • 年収
  • 年収は高ければ高いほどスコアリングの点数は当然高くなります。

  • 勤務先
  • 公務員、大手企業、中小企業、自営業の順に点数が低くなっていきます。

    自営業は安定した職種とみなされない為、スコアリングの点数は伸びません。

  • 雇用形態
  • 役員・正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト・パートの順にスコアリングの点数が低くなっていきます。ただし、正社員じゃないと審査に通過しないかというとそうでもありませんから安心してください。

  • 勤続年数
  • 10年以上、5-10年、2-5年、1-2年、1年未満、6ヶ月未満の順にスコアリングの点数が低くなっていきます。

  • 住居形態
  • 持ち家、社宅、賃貸、公営住宅の順にスコアリングの点数が低くなっていきます。

  • 居住年数
  • 10年以上、5-10年、2-5年、1-2年、1年未満、6ヶ月未満の順にスコアリング点数が低くなっていきます。

  • 家族構成
  • 独身で家族同居、子供なし既婚で家族同居、子供ありで家族同居、既婚で同居なし、独身で一人暮らしの順にスコアリング点数が低くなっていきます。

  • 固定電話と携帯電話の有無
  • 固定電話と携帯電話の両方持っているとスコアリングの点数が高くなります。

これらの属性によるスコアリングの結果は1つ非常に悪いからといってそれだけで審査に落ちてしまうと言うことはありません。総合点による評価になりますので、安心してください。

ただし、総合点で及第点を得ていたとしても。相性の悪い属性に結果が出ていると審査に落ちる場合があります。

代表的なのは、勤続年数が短く、かつ居住年数が短い場合です。この2つが同時に短いと、職業の継続性が不安定な人だ、土地に愛着を持たないですぐ行方をくらませそうだと、年収などその他の面が良かったとしても自動審査に落ちることがあります。

各業者、最低のライン(勤続年数は最低1年以上)を行内規程で決めていると思われ、それを下回ってしまっているとスコアリング点数は足りていても審査落ちということもありえます。

審査の流れがわかれば、どこで審査に落ちているか、あたりがつく

ここまで審査の流れが理解できると、何処で審査に落ちているのかで大体のあたりがつきます。審査は、①自動審査→②本人確認・在籍確認→③指定信用情報機関で利用状況 の流れで行われているのですから、①の自動審査の後すぐに審査落ちのメールが来て、②の本人確認・勤務先の在籍確認が行われた節が無いのであれば、スコアリングの点数が単純に足りなかったとみなすことができます。

携帯に電話がかかって来て、なおかつ勤務先への在籍確認の電話がかかってきたにもかかわらず、最後に『保証会社の審査が通りませんでした。』などの理由で断られたとすれば、③の指定信用情報機関の利用状況に問題があったのだとあたりがつきます。

指定信用情報機関の利用状況で落とされる原因

実は本人確認と在籍確認が終わったら、審査の峠は八合位まで上ったようなものです。というのも、最初に申告した内容に嘘偽りや誤りが無く、自動審査がNGを出さないのであれば、それはあなたが行内規程では融資できる顧客であり、それが指定信用情報機関に照会したらNGを出されたと言うことは、そこでなんらかの予期せぬマイナス点が生じている事項があったのかと思います。原因を類推してみますと、

  • あなたが申告した以上に借入先や借入金があった
  • 銀行ローンは悪意があろうと無かろうと、自分の債務状況をキチンと把握していない人間を嫌います。特に借入先件数を間違える事は印象が非常に悪い為、最終的には指定信用情報機関で照会を行うのですから、絶対に間違えてはいけません。

  • 住宅ローンが思ったより大きかった
  • 住宅ローンは自動審査で聞かれていませんが、月々の支払額が大きい時は他の返済に回せる金額が少なくなります。銀行はKSCの会員にもなっていますので、KSCに照会すると住宅ローンの借入額が把握されます。住宅ローンの支払額や借入額が多いと融資に躊躇する一因となりえることがあります。

  • 他社の利用状況が悪い
  • 指定信用情報機関は銀行の場合、CIC、JICC、KSCの三社の会員になっている事から、場合によっては三社の信用情報を照会していると思われます。他社でもし3ヶ月以上(もしくは61日以上)の延滞をした記憶があるのであれば、あなたの信用状態は自己破産をした人と同じ(俗に言われるブラックリストに載った状態)になっていますので、スコアリングの点数がいくら良くても審査落ちしてしまいます。

    また、61日以内なら延滞してもいいのかと言うと、CICとKSCの信用情報には小規模の延滞も2年間分記録されますので、小規模延滞も2~3回あると利用状況が悪いとみなされ、多くの銀行カードローンで審査通過は難くなります。

  • 小規模の消費者金融業者から借り入れがある
  • 銀行の審査はクレジットカードローンや大手消費者金融からの借入はそこまで気にしないのですが、小規模の消費者金融からの借り入れがある人を避ける傾向にあります。小規模の消費者金融から借りる人→業者を選ばず急な資金が必要になった→計画性の無い人 とみなしてしまうからです。

  • 同時期に何社も融資の申し込みをしている
  • 指定信用情報機関に金融機関が照会をした時点で、照会をしたという記録が各指定信用情報機関に残ります(概ね6ヶ月間)。例えば、A銀行で申し込んで、審査に落ちた後、すぐにB銀行に申し込むと、B銀行は『A銀行が融資を断ったのは何かあるのか?』という疑心暗鬼になります。それでなくても、同時期に複数社に申し込む人は、資金繰りに窮している人と思われがちです(『申し込みブラックと呼ばれる状態』)から、1社落ちたら最低三ヶ月程度は期間をあけるようにした方がいいでしょう。

  • 過去に自己破産や任意整理をした記録がある
  • 自己破産や任意整理をしていると、その記録が残っているうちは(概ね5~10年間)審査でマイナスになるため、銀行カードローンの審査には通らないと思っていいでしょう。また、同様にクレジットヒストリーに全く記録が無い(スーパーホワイト)の状態でも、債務整理を行った人とみなされるので審査に通らないことがあります。

などの理由が考えられます。大手銀行のカードローンとネット銀行等のカードローンでは審査の厳格さや敷居の高さに違いがありますので、無理をして大手銀行カードローンの審査に挑むよりも、少しでも敷居の低い銀行カードローンを探してみるといいでしょう。

また、指定信用情報機関が理由で落とされているようでしたら、各指定信用情報機関に自身の信用情報の照会をする事をお勧めします。

思わぬ過去のクレジットカードの少額支払いが未払いになっていて、カード会社が住所不明等の理由で請求もしていないといったケースもありますので、原因をとことん追究してみるといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか。カードローンの審査は銀行特有の敷居の高さに加えて、保証会社も二重の審査をしていますので、非常に審査に通りにくい事があります。

銀行カードローンの審査に通るためには、何も借り入れが無い状態で審査を受ける事が一番の方法です。初めてのキャッシングは銀行カードローンから始める事をお勧めします。