ビジネスローンの審査ではなにをチェックされるのか解説!

まとまったお金が借りる事ができて便利なビジネスローン、最近は融資先が少なくなった事から、色々な銀行も力を入れているようです。そんな便利なビジネスローンですが、審査は当然普通の銀行カードローンと違ってきます。ビジネスローンの審査において何が見られるのかについて解説致します。

ビジネスローンの審査、目安となる基準とは

ビジネスローンは大別すると法人に対しての融資と経営者個人や自営業者に対しての融資の2つにわけられ、それぞれにおいて最低限の目安となる基準を設けている金融業者が多数派のようです。

法人に対しての融資の目安となる基準

  • 業暦2年以上で、確定した決算書2期分を提出可能
  • 最新決算期において債務超過でないこと
  • 申し込み時点で税金の未納が無いこと
  • 法人代表者が保証人になること

経営者個人や自営業者に対しての融資で目安となる基準

  • 営業年数1年超の事業を営んでいる法人代表者・個人事業主
  • 契約時の年齢が満20歳以上満65歳以下
  • 保証会社の保証が受けられる事

これらが最低限の基準になりますが、法人への融資や経営者、自営業者への融資は持っている資産やグループ会社の有無、業態や親族関係なども審査において大きく左右される事がありますので、基準を満たしていなくても詳細は銀行や金融機関に直接連絡して確認してみるといいでしょう。場合によっては、その他のローンを案内してくれることもあります。

ビジネスローンのスコアリング

近年ではネット環境が発達し、ビジネスローンの審査もカードローンやキャッシング審査と同様にネットで情報を入力して申し込める事が多くなりました。

この情報は単に入力しているわけではなく、その後のスコアリング審査という情報だけで自動で信用状況を査定する簡易審査に繋がっていきますので、情報は正確に入力するようにしましょう。スコアリング審査では一般的に以下の項目について選択していきます。

  • 住まい:自己所有、家族所有、公営住宅、借家・アパート、賃貸・マンション
  • 居住年数
  • 家族構成:未婚・親と同居、未婚・親と別居、既婚
  • 子供の人数
  • 前年度個人所得
  • 会社名
  • 業種
  • 従業員数 10人未満、10人以上、50人以上、100人以上
  • 資本金 なし 1000万未満、1000万以上、5000万以上、1億円以上
  • 創業年月
  • 勤続年数
  • 売上 前年度、前々年度
  • 資金使途

これらの項目のどれが点数は高いかというと、カードローンやキャッシング審査と同水準での査定がされていきます。

例えば、住まいは自己所有が一番高く(住宅ローンがある場合は修正される)、公営住宅が一番低くなり、子供がいると教育資金がかかるのでマイナスに評価される、未婚の人は既婚者と比べると姿をくらましやすいのでマイナスに評価されるなどです。

査定のポイントを上げようと、嘘の情報を入力してもその後の実態調査でばれてしまいますので、情報は正直に正確に入力するようにしてください。

ビジネスローンの審査の流れ

ビジネスローンの審査は、

  1. インターネットからの申し込み、申し込みフォームに記入
  2. スコアリング審査
  3. 担当者からの確認
  4. 必要書類の用意と提出
  5. 本審査
  6. 契約成立
  7. 借入完了

の流れとなります。基本的にはビジネスローンの審査も銀行カードローンの審査と似た流れとなり、インターネットから申し込みを行い、上述したスコアリング審査で使用する内容と同じような項目を聞かれ、行内の与信システムに申し込み情報が取り込まれ融資可能性の可否をスコアリングポイントとして出力します。

点数が足りているようなら担当者から営業実態を確認する連絡が入り、決算書などの必要書類を用意して提出し、本審査へと移ります。

本審査では、スコアリング審査だけではわからなかった業績について細かく審査を行っていきます。スコアリング審査だけでは売上高と創立年数だけで大体の事業規模と安定性を分析していましたが、本審査ではもっと事細かく借入金の有無や営業利益が出ているか、決算書を見て判別していく事になります。

本審査では会社の経営状況だけでなく、経営者個人の信用情報などを指定信用情報機関にチェックします。ここで、借入者本人に個人的借入が多いと、マイナス材料にされてしまいますので、会社の信用と個人の信用は別と思う考え方は危険ですので止めた方が無難でしょう。

銀行によってはビジネスローンのネット申し込みを行わず、店舗で申し込むところも多くあります。詳しくは、銀行に問い合わせてみるといいでしょう。

ビジネスローンの審査で融資を勝ち取るには

ビジネスローンの審査を上手く通過するにはどのようにすればいいのか、多くの人が悩まれるところだと思います。ビジネスローンの審査に通過するコツを紹介します。

事業目的に特化した銀行に申し込む

ビジネスローンによっては様々な貸付に対して、珍しい分野に特化した商品を用意しています。

例えば、イオン銀行は農業向け融資に特化した『アグリローン』やジャパンネット銀行はヤフオクやヤフーショッピングの商品購入に特化した『ヤフー出展者専用ビジネスローン』を用意しています。

東京スター銀行では、船に対するファイナンスなど独自色に優れた商品を色々用意して、大手銀行では開業医に向けたビジネスローンなど、その事業目的に特化したローンが幅広く用意されています。

事業目的に特化したビジネスローンは審査のノウハウも特殊なものばかりですので、審査に通らない時に事業目的とマッチしているのであれば申し込んでみると思わぬ結果が出る可能性があるでしょう。

銀行融資に拘らない

ビジネスローンと聞くと、銀行からの融資をイメージされる方が多いと思いますが、ビジネスローンは地銀やクレジットカード会社、消費者金融など様々な業態がサービスを行っています。

通常ですとクレジットカード会社や消費者金融は貸金業法が適用される為に総量規制の影響を受けますが、事業向け融資という括りで総量規制の例外として融資を受ける事が可能です。

銀行融資のほうが金利は安いし、金額を大きく借りる事ができることは確かですが、銀行ビジネスローンでは保証会社をつけなければいけない場合が多く、審査通過の門は狭く審査に通らなければ意味がありません。

クレジットカード会社のビジネスローンや消費者金融のビジネスローンは融資速度も速いので、銀行からの事業向け融資を断られた場合は銀行融資に拘らないでノンバンクのビジネスローンを見直す事も一つの方法です。

経営者本人の信用状態をよくする

ビジネスローンは法人への融資であっても、経営者本人は保証人に必ずならなければいけないケースが大半です。

経営者本人にカードローン等の借入金が大きいと、経営している会社そのものも審査を厳しく見られますので、審査に通らないときは経営者の信用状態を良化させることに勤めたほうがいいでしょう。

金利が高いところは審査通過率も高い

ビジネスローン側も商売ですから、リスクに対してリターンが得られるかが審査通過率を大きく左右します。

大手銀行のビジネスローンは2%台くらいが通常ですが、その分保証会社をつけなければいけなかったり、審査も厳しくなったります。ノンバンクのビジネスローンは15%くらいが普通ですが、その分だけ審査通過率が高くなっています。

スコアリング審査を行っていないビジネスローンに申し込む

スコアリング審査はネット上である程度の情報を入力して申し込むだけで、融資の可否が判別できる非常に便利なサービスになっています。

しかし、逆を言うとネットで入力可能な限られた情報だけで判断していますので、企業の地力や売掛金、資産などの細かいところは査定されていません。電話や窓口で審査を申し込むタイプのビジネスローンを検討してみるのも、審査通過の有効な手段です。

地方に根付いている地銀、信用金庫に申し込む

地銀や信用金庫は財務基盤もよくないし、メガバンクに比べるとなんだかパッとしなく預金も集まらないだろうから、融資をしないイメージをお持ちだったりしないでしょうか。

実はビジネスローンについては、地域密着型の信用金庫や地銀の方が積極的である場合が多いのです。

というのも、メガバンクは手広く商品を扱っていますが、企業向け融資は一部の大企業のみに偏っており、中小企業向けや自営業者向けの融資には積極的ではありません。

地場に根付いている地銀、信用金庫のほうが中小企業向け融資審査を昔から行っている背景もあり、その他にも地場企業特有の強みなど決算書ではわからない要素も審査に加えてくれますので、地銀、信用金庫のほうがビジネスローンに積極的だったりします。

決算資料は何を見られるのか

ビジネスローンは決算資料を提出し、精査されます。ここでは一般的に審査でどの様な項目がチェックされるのかを解説します。

PL 損益計算書

損益計算書では営業利益、経常利益、当期純利益をチェックします。当期純利益は特別損益も入りますので、一概にどの項目が一番重視されると言うことは無く、3つの利益は全て重要です。

営業利益が赤字ですと、本業が上手く機能していないと思われますので、営業利益を黒字にするようにリストラ等を行わなければいけません。銀行によっては2期連続で赤字ですと融資をしないところがありますので、営業赤字は出さないように気をつけましょう。

BS 貸借対照表

貸借対照表は企業の資産、負債を見る項目です。資産といっても色々な種類があり、すぐに現金化可能な上場有価証券や、現金化の難しい設備投資した機械、負債も返済日まで何年間もある長期借入金から、来月には決済が来る売掛金など様々な種類があります。

キャッシュフロー計算書

PL、BSよりもある意味重要とされるのがキャッシュフロー計算書になります。キャッシュフロー計算書とは、端的に言えば企業がキチンと現金が増えていっているかといったものを見て取れる書類になっています。

売掛金が沢山あって、本業で利益が出ているように見えていても、きちんと回収できずに支払いができなくなり、黒字倒産になるということは珍しくない倒産のパターンですのでキャッシュフロー計算書も同様に入念にチェックされます。

不良債権がないか

キャッシュフローの流れの次は、売掛金がキチンと回収されているかを前年度比と比べて細かくチェックしていきます。

事業暦が長いか

長く経営をしている企業はそれだけで審査で有利に働きます。

キチンとした事業計画、返済計画があるか

お金を貸し出すほうは計画がキチンとしているならば、優良な投資対象としてみますが計画に穴が多い、精神論、景気次第といった様ですと融資に対して積極的になりません。具体的な事業計画、返済計画を考えて担当者に説明しましょう。

経営者の個人信用度

ビジネスローンは法人に対して融資する場合でも、結局のところ経営者が保証人になるため、社長個人の信用度が大きく左右されます。

スコアリングシステムでは経営している企業がパッとしなくて点数不足の方でも、不動産などの資産が多くある人は資産を担保にすることができますので、融資通過率は当然上がります。

最後は人

ビジネスローンには会社の決算書や、経営者の信用状態が重要と書きましたが、実は金融マンが単純に決算書の数字や資産だけを見ているわけでは無く、経営者本人が信頼に足る人物であるかを見ています。

もし仮に、経営者が大言壮語な事を言ったり、横柄であったり、会社の社員の士気が低かったりオフィスが散らかっていたりするだけで融資を見直す事は多々あります。

最後は人に対して融資するのであると理解して、ビジネスローンは経営者自身も審査されていると言った事を忘れないようにしましょう。

ビジネスローン以外の他のローン

今まで商売が順調で、急に資金が必要になった人はビジネスローン以外に借入をする方法が無いのかと思われるかも知れませんが、銀行やノンバンクは様々なローン商品を持っています。その他の資金調達方法について、少しご紹介します。

不動産を持っている

不動産を担保に有担保ファイナンスという道があります。不動産ファイナンスはビジネスローンよりも金利も低く、使い勝手もいいとされています。

有価証券をもっている

有価証券を持っている場合は有価証券担保ローンという資金調達が可能です。有価証券担保ローンは有価証券の名義を保持したまま、低い金利での調達が可能です。

約束手形がある

商売を手広くやっている経営者の人は、約束手形を取引先からの資金の変わりに受領することがあると思います。約束手形も銀行やノンバンクで割り引いて現金化できますので、問い合わせてみるといいでしょう。

住宅が自己所有で住宅ローンが無い

住宅を担保に借り入れてもいいですが、住宅を買い戻し条件付きで売却するといった、ハウスリースバックと言われる手法が使えます。住宅は売却しますが、その後も変わらず住み続ける事が可能で、時期が来たら買い戻す事も可能です。

担保に入れるよりも有利な条件で借入と同じ経済効果を得ることができるケースもあります。詳しくは、リースバック専門業者に問い合わせてみるといいでしょう。

最後に

いかがでしたか。ビジネスローンは大きな金額を借りる事ができますが、書類を用意したり、銀行によっては審査結果が出るまで時間がかかったりするところがあります。

融資を受けたいと思ってからは、業績に陰りが出ているときが殆どかと思いますので、その様な事態に陥る前に普段からなじみの銀行相談者やビジネスローン業者を持っておくといいでしょう。