ビジネスローンは法人以外でも借り入れ可能?総量規制に関係するか解説!

ビジネスローンと聞くと、中小企業向けの銀行が行う融資のイメージが強いのではないでしょうか。ビジネスローンには従来は大手企業への融資を中心としていた大銀行が、中小企業への融資を強化したと時の相性として定着していました。

現在は、ビジネスローンというと、中小企業向けの融資から、経営者/自営業者向けの融資と幅広い意味合いで使われていますビジネスローンについて解説していきます。

ビジネスローンとは何か

ビジネスローンといった法的な名称があるわけではありませんが、元々ビジネスローンとは銀行融資の資金調達方法の一つで、年商10億円程度までの宙小規模企業に向けた無担保の保証人不用の融資の事を言います。ビジネスローンの名称は幅広く使われていますが、2つに大別すると、

  • 中小企業法人に対して融資をする従来の企業向け融資
  • 法人代表者や個人事業主に対して融資をする個人への融資

にわける事ができます。

前者の法人に対する融資は借り手が法人になりますので、1億円以上の大きな金額を借りるのに適していますが、その代わり使途は設備投資や運転資金など会社に関係するものに限定されてしまいます。

後者の法人代表者や個人事業主に対する融資は、端的に言えば代表者・事業主向けのカードローンキャッシングと呼ぶことができます。代表者・事業主本人が借り手になりますので、基本的に1000万円以下の少額しか借りる事はできませんが、その分使途は比較的自由ですので事業資金の他に生活費として利用することも可能な場合も多く、審査スピードも法人とは比べ物にならないほど早く結果が出ます。

銀行のビジネスローンの特徴

銀行のビジネスローンは、メガバンク系、地銀系、信託銀行系の3つにわける事ができます。それぞれの特徴について解説します。

メガバンクのビジネスローンの特徴

三井住友銀行のビジネスローン

三井住友銀行のビジネスローンは『ビジネスセレクトローン』という相性になっており、中小企業向けの法人融資で経営者/自営業者に限定した融資は行っていないようです。

ビジネスセレクトローンの特徴としては

  • 融資は法人に限定
  • 確定申告で電子申告をしていること
  • 業暦2年以上ある事
  • 使途:運転資金、設備資金
  • 金額は最大1億円
  • 元利金等返済方式
  • 最大7年間
  • 担保不要
  • 諸経費、事務手数料あり

となっています。最大で1億円の融資が受けられるのは魅力で、返済期間も7年間と長く、担保や第三者保証人も必要ありません。他の銀行のビジネスローンと違い、初めての借入や申し込みの際に手数料がかかってしまう事に注意が必要です。金利は2.125%~になっており、審査によって金利が変わる形式になっています。

三菱東京UFJのビジネスローン

三菱東京UFJのビジネスローンは『融活力』と言う名称の法人向け融資になっています。個人向けのビジネス融資は対応していないようです。

融活力の特徴は、

  • 業暦2年以上で、決算書2期分を提出可能である事
  • 債務超過でないこと
  • 金額は最大5,000万円
  • 元利金等返済方式
  • 最大3年間
  • 担保、第三者保証人不要

となっています。金額が5000万円までしか借りる事ができないことや、返済期間が短いところに注意が必要です。金利は2.35%~9.00%が中心となっています。

みずほ銀行のビジネスローン

みずほ銀行のビジネスローンは、みずほビジネス金融センターというみずほグループの会社が相談から融資の決定を行っています。ホームページで特別に条件が紹介されている訳ではありませんが、グループ会社の審査、媒介となるため他のメガバンクに比べて厳しい条件になるかと思われます。

地銀のビジネスローンの特徴

地銀の3行で代表的な、横浜銀行、千葉銀行、東京スター銀行について解説します。

横浜銀行

横浜銀行のビジネスローンは、個人事業主を対象にした『ビジネスフリーローン』と中小企業の法人融資を対象にした『はまぎんスーパービジネスローン』の2つがあります。

ビジネスフリーローンの特徴は

  • 金利 4.8%~14.5%
  • 年収のある個人事業主
  • 保証会社クレディセゾン
  • 10万円~500万円
  • 借入期間1年以上10年以内
  • 元利均等返済
  • 繰り上げ返済時手数料あり

はまぎんスーパービジネスローンの特徴は

  • 最高5千万円まで
  • 最長5年間
  • 売上高10億円以下の中小企業
  • 業暦2年以上
  • 元利金等返済

といった点が挙げられます。ビジネスフリーローンは個人事業主に直接融資ですから、審査も簡易で急いで現金が必要な人向けの融資になっています。

千葉銀行

千葉銀行のビジネスローンは、法人向けの『ビジネスローン』と経営者/個人事業主向けの『ビジネスローン・ミニ』という2つに分かれています。

ビジネスローンの特徴

  • 法人のみ
  • 融資額 100万円~3000万円以内
  • 融資期間 5年以内
  • 融資率 2.8%~
  • 元金均等返済、期日一括返済

ビジネスローン・ミニの特徴

  • 個人事業主も可能
  • 融資額 500万円以内
  • 融資期間 3年以内
  • 融資利率 4.00%~
  • 元金均等返済、元利金等返済、期日一括返済

千葉銀行のビジネスローンは3営業日程度で審査結果を回答してくれるなどのスピード回答がメリットとしてあげられます。

東京スター銀行

東京スター銀行のビジネスローンは、『スタービジネスカードローン』といった名称です。スタービジネスカードローンは法人代表者や個人事業主への貸付に特化した商品と言えます。

スタービジネスカードローンの特徴は、

  • 営業年数1年超
  • 利用限度額 50万円~500万円
  • 融資期間 1年間
  • 金利6.5%~14.5%
  • 残高スライドリボリビング方式
  • 保証会社はオリックスクレジット

といった点になっています。経営者や個人事業主への貸付ですので、審査の際に法人の財務諸表などを詳しく分析する必要が無いことから、審査結果を早く出してくれると思われます。

信託銀行系ビジネスローンの特徴

オリックス銀行

オリックス銀行のビジネスローンは、『ORIX CLUB CARD』が主力商品になっています。

ORIX CLUB CARD特徴として、

  • 業暦1年以上の個人事業主か法人格を有する事業の代表者が利用可能
  • 最短60分審査
  • 本人確認書類と収入証明書だけでOK
  • 金利6.0%~14.9%
  • 最高500万円

が挙げられます。他のビジネスローンに比べて、最短60分で審査が終わるなど、審査スピードの速さには定評があるようです。法人への融資ではなく、事業主か法人代表者への融資ですので、審査が簡易になる分、金額は大きな金額を借りる事はできません。

楽天銀行

楽天銀行のビジネスローンの名称は、『楽天銀行ビジネスローン』といった名称です。

楽天銀行ビジネスローンの特徴は、

  • 法人及び個人事業主が利用可能
  • 確定申告書3期分が必要
  • 借入金額100万円~1億円
  • 借入期間 5年以内
  • 元金均等返済、期日一括返済
  • 担保が原則必要

法人格への事業融資色が強くなっています。原則担保が必要と書かれていますので、不動産などの資産が無い場合は使い勝手はあまりよくないかもしれません。

ジャパンネット銀行

ジャパンネット銀行のビジネスローンはヤフオクストア向けのローン等、ネット会社への融資に積極性を見せるなど独自色があったりします。特徴は

  • ビジネスアカウントが必要
  • 借入額1000万円以下
  • 決算書の提出慮類が必要なし
  • 金利 3.9%~8.2%

などが挙げられます。法人格でなくてもビジネスアカウントは開くことができますので、実質的には自営業者と法人代表者に向けた融資といえます。

イオン銀行

イオン銀行のビジネスローンは、法人格に融資する法人融資と、農業経営を支援する為のローンの『イオン銀行アグリーローン』があります。

イオン銀行アグリーローンの特徴は、

  • 認定農業者
  • 農業売上高200万円(法人の場合は1000万円)
  • 農業所得が総所得の半分以上
  • 業暦3年以上、3期決算書が必要
  • 使途は農業経営に必要な運転資金
  • 6000万円以内
  • 7年以内
  • 元利金等分割返済

などが挙げられます。農家と会社員の兼業農家の方でも融資が受けられますので、農家の方は融資審査を受けてみるといいでしょう。

ノンバンクのビジネスローンの特徴

銀行のビジネスローンは銀行法が適用されるのに対して、ノンバンクのビジネスローンの場合、貸金業法が適用されます。当然総量規制の対象になるのですが、個人事業主への貸付が総量規制の例外となっているため、年収の3分の1を超えた融資を受ける事ができて、原則担保不用、保証人不用といった利便性を持っています。

ノンバンクのビジネスローンは、法人経営者もしくは自営業者に対する貸付といった分類になっています。ノンバンクビジネスローンをいくつかご紹介します。

ビジネクスト

ビジネクストは大手消費者金融のアイフルの子会社で、法人または個人事業主の事業者ローンや不動産担保ローンを手がけている会社です。

  • 融資額 1000万円まで 新規は500万円まで
  • 利息 8.0%~18.0%
  • 担保不用、保証人不用
  • 返済方式 元金定率リボルビング方式
  • 最長5年
  • 法人は登記事項証明書、決算書2期分等
  • 個人事業主は確定申告書2年分

となっています。銀行のビジネスローンよりも借りる事ができる金額は少なくなりますが、その分審査は緩くなります。

アコム ビジネスサポートカードローン

アコムには個人事業主に対して融資する、ビジネスサポートカードローンといった商品があります。

  • 融資額 300万円まで
  • 貸付利率 12%~18%
  • 最長6年9ヶ月
  • 業暦1年以上
  • 直近1期分の確定申告書等

融資額は300万円ですから、普段使いをする分には適しているカードローンになっています。

プロミス 自営者カードローン

プロミスのビジネスローンは、プロミス 自営者カードローンという名称になっています。

  • 融資額500万円
  • 実質年率 4.5%~17.8%
  • 融資スピード 最短即日
  • 最長6年9ヶ月
  • 残高スライド元利定額返済方式

融資スピードが最短で即日融資される部分は使い勝手に優れています。

ビジネスローンに必要なもの

ビジネスローンで必要なものは、法人での融資を受ける場合、法人代表者として融資を受ける場合、個人事業主として融資を受ける場合で少し異なってきます。

法人での融資を受ける場合

  • 法人を証明する登記簿謄本
  • 決算書
  • 代表者の本人確認書類

この3点は大体必要になり、各銀行や事業者によってはその他の書類を徴求される場合があるでしょう。審査は法人の審査をされますので、過去の決算報告書を精査され、業績安定性を財務諸表から分析します。法人として融資を受ける場合でも、法人代表者は法人の保証人になり、代表者の個人資産を銀行などに管理される形になる事が一般的です。

代表者本人で融資を受ける場合

  • 代表者の本人確認書類
  • 代表者の確定申告時での所得証明

代表者本人で融資を受けるビジネスローンは本人確認書類と代表者本人の所得証明書が必要になります。また、業者によっては追加で経営している会社の実態があるかどうかチェックする為に、決算報告書などを求める場合があります。

個人事業主が融資を受ける場合

  • 個人事業主の本人確認書類
  • 個人事業主の確定申告時での所得証明書

個人事業主の方が融資を受ける場合は、本人確認書類と税務署から発行された所得証明書が必要になります。支払っている税金で商売の安定性を判断し、審査をする事になります。場合によっては、個人事業でキチンと安定的な利益が出ているか、決算書や帳簿を見せることもあります。

ビジネスローンの用途

ビジネスローンの用途は経営者本人が自由に使える場合と、設備投資や運転資金など以外の用途には使えない場合があります。銀行から受ける中小企業向けの融資である場合は借りる事ができる上限の金額が大きい代わりに、法人への融資になりますので代表者であっても、法人に一度入った資金を自由に生活費などに流用する事はできません。

もし流用した場合は場合によっては契約期間中であっても融資を打ち切られたり、背任罪に問われたりしてしまいます。

経営者や個人事業主本人に融資する形態を持っている場合は、経営者や個人事業主への生活資金に自由に利用する事ができる場合が多くなります。詳しくは金融機関の担当者に問い合わせてみるといいでしょう。

ビジネスローンの裏技

消費者金融からの借入をする場合、総量規制が邪魔をしていて、年収の3分の1しか業者は貸し出すことができない場合があります。

しかし、総量規制の例外項目の一つに『事業主の事業資金に対する貸付』というものがある為、事業資金に対してであれば年収の3分の1を超える貸付を行う事が可能です。

自営業者で年収3分の1を借りてしまっている人や、本業でサラリーマンをしているがネット副業や家賃収入等のある人は、自営業者として融資が可能なケースもありますので、もし総量規制が邪魔をしていて借りる事ができないようなら自営業者として借りる事ができないか問い合わせてみるといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか。ビジネスローンは銀行もノンバンクも力を入れている部分になっています。ビジネスローンなら総量規制の対象外や例外になったりしますので、使い方によっては非常に便利になります。

自営業収入があるのに通常のカードローンが作れないと言った場合はビジネスローンで借りる事ができないか検討してみるといいでしょう。